belden 1902A 柔らく落ち着いた品のあるフラットケーブル
たくさんのケーブルを吟味したわけではないが、ためしに使ってみたら、大変気に入ったので自作してみました。
放送業務用のせいか、製品としての販売はなく注文か自作するしかないようです。自作ケーブルのなかでは少し高いかもしれませんが、2芯の2ch仕様ですので、1m1chあたり600円くらいです。
自作は定番の組み合わせです。
belden1902A + swichcraft297 + Kester44はんだ
また、見た目と保護の目的でシリコン収縮チューブ8φ、ビニールチューブ内径4φ、スミチューブ12φを用意し、買ったものと同じデザインにしました。
※シリコン収縮チューブは値段が高いので、スミチューブでいいかも・・・。
今回、65cm前後という短いケーブルでありながら、バランス仕様、おまけに一番高く、難しいTRSフォンという、初心者には厳しい挑戦となってしまいました。TRSは、hotの結線が大変難しく、慣れてきてもプラグ一本に一時間弱かかりました。しかし、ネット情報のおかげもあり、とりあえず無事完成。
バランスが程よく、柔らかく落ち着いて、暖かくどこかノスタルジックです。belden特有の明るさもあるので、品のあるさわやかさも感じます。また、安価なケーブルよりは、明らかに電気的な空気(一番重要だったりする)を感じます。
ただし、カナレのひと山盛ったような音や、モガミのように強弱の起伏の激しさもあまり感じられない為、パワーやガッツはなく、むしろ薄くコンプレッションされているように感じるおとなしいケーブルです。
(注)あくまでも主観です。今後、この御三家を録り比べしてみたいと思います。
今更ながら、このプログの趣旨は音楽理論なので、コピーした東日本JRのCM「papa loves train」のコードと簡単な覚書。
コード進行
Bb Dm/A Gm Dm/F
子供のころ パパのこと 作文に書いた
Eb Bb/D Cm7 Eb/F F
パパの電車のこと 何度も書いたね
Eb Bb/D Cm7 Eb/F AbM7/Bb Bb7
お願いパパ 聴きたいよもう一度
Eb Em-57 Bb/F Gbaug Gm C9sus4 C9
あの日と同じ やさしい声で
Cm7 Bb/D EbM7 F Bbadd9
パパ ラブ トレイン
Bbキーで特別な進行はないようにみえますが、「もう一度」の箇所がよく聴き取れず、最初なんのコードかわかりませんでした(正直、今でもAbがbassに聴こえますが)。
しかし、その後に続く上行型「Eb Em-57 Bb/F Gbaug」のGbaugは、Ebキーでいうところの同主調メロディックマイナーのⅢで、リディアンオーグメントです。
ここで、Ebキーに寄り道したのであれば、冒頭から4小節目の最後Ⅳ/V Ⅴと同じAbM7/Bb Bb7が出てきても、不自然ではありません(しかも「もう一度」と歌っている場所ですw)。
また、詞の構造からみても、冒頭から4小節は、主人公の単純な回想から始まるが、内容がより感情的にクローズアップされる5小節から8小節においては、Ebに関係する、或いはEbに部分転調していると考えれば、脈略のある構造だと理解することができます。
冒頭から4小節までと、5小節目から8小節までの差異は、コードにおいても明らかで、前者は単純ですが、後者は7thやテンションを含む複雑さがあり、詞の構造と対応していることがわかります。
よって、「もう一度」は、Ⅳ/Ⅴ ⅤであるAbM7/Bb Bb7ということになりました。
ここで、軽視できないのは、メジャースケールの影に、必ず同主調マイナーの影ありということです。これは理論では当たり前ですが、楽曲全体に構造足らしめるような要因となりうるもので、ほとんどのシンプルな楽曲にいえることです。
つまり、同主調に重んじていれば、分析やちょっとした曲作りには、すばやく対応できるということになります。
ついでにシーケンスまんまの譜面です。
60年代再来の兆し
いま、日本が60年代の高度成長期を意識していると感じるのは、自分だけではないはずだ。
だいぶ過去の話になるが、自分にとって初めて体感した高度成長期再来の兆しは、SHARP「アクオス」のCMに吉永小百合が起用されていたことだった。吉永小百合は60年代に大活躍した女優であり、当時の熱き技術者たちの情熱を現代に再現しアピールする意図があったのではないかと思う。
ところで、このアクオスがちょうど浸透した頃、昭和のノスタルジックな作品で大ヒットとなった邦画「ALWAYS三丁目の夕日」がある。自分自身、この時代を生きたわけではないから、記事ネタの大半はこの邦画の影響が大きいが、劇中に出てくる建造物「東京タワー」についても、「東京スカイツリー」やつい先日開業した「あべのハルカス」が対応するし、まさかの東京オリンピック開催まで、状況は奇しくも同じである。
また、最近話題の「恋するフォーチュンクッキー」についても、当時を想起させるといった旨がほかの方のblogでもささやかれているように、自分も同様の意見である。
そして、これらに共通する注目すべき点は、世間で多くの反響を呼んだという事実である。日頃から社会動向にアンテナを張っているわけでもないが、なにかと60年代が話題沸騰する風潮は、時代変化の移ろいを感じずにいられないのである。
さて、初投稿記事は未来への期待をテーマに掲げようと、身の丈に合わない内容になってしまいましたが、普段は音楽理論や作曲に関する話題が中心となります。