60年代再来の兆し

 

 いま、日本が60年代の高度成長期を意識していると感じるのは、自分だけではないはずだ。

 

 だいぶ過去の話になるが、自分にとって初めて体感した高度成長期再来の兆しは、SHARPアクオス」のCMに吉永小百合が起用されていたことだった。吉永小百合は60年代に大活躍した女優であり、当時の熱き技術者たちの情熱を現代に再現しアピールする意図があったのではないかと思う。

 

 ところで、このアクオスがちょうど浸透した頃、昭和のノスタルジックな作品で大ヒットとなった邦画「ALWAYS三丁目の夕日」がある。自分自身、この時代を生きたわけではないから、記事ネタの大半はこの邦画の影響が大きいが、劇中に出てくる建造物「東京タワー」についても、「東京スカイツリー」やつい先日開業した「あべのハルカス」が対応するし、まさかの東京オリンピック開催まで、状況は奇しくも同じである。

 

 また、最近話題の「恋するフォーチュンクッキー」についても、当時を想起させるといった旨がほかの方のblogでもささやかれているように、自分も同様の意見である。

 

 そして、これらに共通する注目すべき点は、世間で多くの反響を呼んだという事実である。日頃から社会動向にアンテナを張っているわけでもないが、なにかと60年代が話題沸騰する風潮は、時代変化の移ろいを感じずにいられないのである。

 

 さて、初投稿記事は未来への期待をテーマに掲げようと、身の丈に合わない内容になってしまいましたが、普段は音楽理論や作曲に関する話題が中心となります。